夢見るデリジョン 1847 View (2023-10-12 00:57)
トゥマニ・カマラ: 良すぎる男
プロフィール
カマラはNCAAで4年間(Georgia 2年+Dayton 2年)プレーし、NBAドラフト2023にエントリーした。コンバインでは201cmウィングスパン214.6cmを計測した。イメージとしてはシェイドンよりも一回り大きいといった感じである。私がまとめたカマラのドラフトレポートはこちらだ。時間があれば、ぜひ読んでみてほしい。
人物像
https://gophnx.com/toumani-camara-realizes-nba-dream-recognizes-phoenix-suns-role/
ぜひ上記を読んでいただきたいが、簡単にまとめる。カマラはNBA選手という夢に向けて16で生まれ故郷ベルギーを独り立ちし、NBAドラフト2023で52位指名をうけた。彼をドラフトしたサンズには、スタープレイヤーはもちろん、彼がよく比較され、参考にしたTorrey Craigや、尊敬していると語るビヨンボがいた。この語りがすでに、彼のメンタリティを表していると思う。
カマラは大学の4年目でチームの匿名アンケートによって、満場一致でキャプテンに選ばれたとHCが語っている。カマラは周りの手本となるように努め、ゲームの準備を怠らず、泥臭い仕事を完遂する男なのだろう。
ディフェンシブウィング
カマラの最大の特徴はディフェンスだ。214cmの長いウィングスパンと、100kgを計測した屈強な身体、そして何よりそのメンタリティによって、1-4番までをシャットアウトする。そのディフェンス力を評価され、大学最終シーズンには、Atlantic 10のAll-Defensive Teamに選ばれた。ディフェンス力を数字と共に覗いてみよう。
まず、最初のポイントだ。カマラのリバウンドがやばすぎる。全ての数字が良すぎるのでちょっとわからなくなるが、上のプロットはパーセンタイルを表している。リバウンドスタッツの全ては95を超え、ほぼ100パーセンタイルだ。これは彼のリバウンド力がNCAAのSFの中でTOP1%以上であるということだ。
そしてディフェンシブマインドを持ったカマラは、優れたマルチディフェンダーだ。STLとBLK共に85パーセンタイルを超えている。これはインサイドとペリメータを高いレベルで守る能力を示唆している。よく1-4番を守れると聞くが、カマラの場合は本当にロックダウンするのだ。もちろんSTLスタッツとBLKスタッツがディフェンスの全てではないが、ある程度の目安にはなる。
カマラのマルチディフェンダーぶりがいかに傑出しているか示すのには上のプロット一枚だけで十分だろう。*このプロットはPFを含む。
プレーメイキングビッグ
上記の動画はドラフトレポートにも貼っているが、非常によくカマラの特徴を表していると思う。カマラは1-4番を守れる特性上、4番で使うこともできるが、いわゆるポイントフォワードの役割をこなす可能性を秘めている。
USG%は上位16%と、カレッジのレベルではエリートな支配力を誇り、AST%も上位30%だった。これはSFと比較したランキングであり、PFの中ではもっと良い数字が期待できる。ここで、ポイントフォワードの役割をこなす可能性と濁したのは、まだ完成度は高くないからだ。AST/TOは1を割っており、下位33%だった。もう若くはないので、NBAでなるべくここを早く改善させ、ポイントフォワードとして輝きたい。
少し興味深いデータを紹介しよう。彼のこの分野における能力は、カレッジを代表するプレーメイキングビッグ、Kyle Filipowskiとかなり近い。
終わりに
トゥマニ・カマラ、彼の名前がNBAファンの間に広がるのももうすぐだ。
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