夢見るデリジョン 315 View (2024-02-20 23:06)
NBAドラフト2024 俺の推しプロスペクト② | キーション・ジョージ: ソリッド・チーズ
プロフィール
22mp 7.5pts(12.2) 3.2reb(5.2) 2.0ast(3.3) 1.2stocks(2.0) 1.6tov(2.6)
43%/41%/83%
キーションは203cmのサイズで非常に柔軟に色々な役割をこなすことができる。彼についてのドラフトレポートはこちらにまとめたが、ここでは彼の特徴などについて幾つかのクリップと共に紹介する。
強み: ペリメータディフェンス
キーションは203cmという高さがありながら横方向にも機敏に動き、多くのポジションを守ることができる。ゲームによっては相手のPGのマークを完全に任されることもあり、彼への信頼の高さが窺える。特に彼のディフェンス多様性はドライブ主体のプレイヤーに対して発揮され、ドライブにストライドしてショットブロックをかます。
ただ、キーションの本職はウィングディフェンスだと思う。カレッジレベルでもペリメータ主体の速いガードには遅れを取ることがある。クイックネスはちょうどジェラミ・グラントに近く、それでも稀な才能だが、NBAのPGにつくのは厳しいかもしれない。
強み: ディフェンスインテリジェンス
キーションのディフェンスの才能は対面を守ることだけに留まらない。フロアスペースをよく把握し、正しくローテを回し、ウィークポイントを潰す。もしディフェンスにミスが生じれば、それを正す能力がある。
ディフェンスインテリジェンスに秀でたキーションは、トランジションで人数不利の絶望的状況で抗うことができる。
強み: シューティング
オフェンスの話に入ろう。キーションはここまで100本程度3Pを試投して41%で沈めている。ディープ3でもフォームが崩れない、落ち着いたタッチを持っている。これは彼のクリエイトポテンシャルを感じさせるには十分だ。
改善点: オンボールクリエイト
一方でショットクリエイト能力には改善の余地がある。これは悪い話だけでなく、そのまま彼のポテンシャルになっているという見方もできる。ドライブの威力は十分でなく、サイズで劣る選手に苦労する場面がある。
ではなぜポテンシャルと捉えることができるかについて話そう。キーションは積極的なアイソプレイヤーではないし、その効率性は未だ十分とは言えないが、流れの中でなら素晴らしいオフェンスを見せることがある。この時、アイソへの移行は非常にスムーズだ。
強み: オフボールスコアリング
流れを止めずに、自らのオフェンスを作ることができるキーションは、ギャップを与えられた状況であればある程度のインパクトを残すことができる。非常にソリッドなスコアラーのように見えてしまうほどだ。
キーションのスコアリング能力はジェラミというよりノックスにちかい。ソリッドなスコアラーだが、その能力や効率には改善の余地がある。
強み: プレーメイク
キーションを特別にしているのはプレーメイク能力だ。優れた視野と落ち着きを持ってゲームを捌くことができる。ボールを持っている時間の割にアシストが多い。ややパスファーストに感じる場面もあるが、そのビジョンは評価できるものだ。
改善点: ハッスル(ローテンション)
キーションはローテンションなプレイヤーだ。それ自体は悪いことではないし、むしろ私は好きな方だ。ただ、チームにエナジーを与えるタイプの選手とは言いづらいし、ややハッスル不足に感じる場面があるのも事実だ。ほぼ負けが決しているとはいえ、チームの勝敗がかかったラストショットをただ見守り、セカンドチャンスからのスポットアップを狙うにも、オフェンスリバウンドを狙うにも中途半端な立ち位置にいることがある。
また、敵の速攻を止めるのに努力不足な場面がある。
同様に確実性の高い速攻には参加しない。ある意味で賢いが、ある意味で努力不足だ。このプレーでは、チームで唯一10秒近くも速攻に参加していない(画面には映っていないが、ずっと自陣にいる)。
まとめ
キーションはジェラミのディフェンス、シューティングとノックスのスコアリングのハイブリットであり、プレーメイク面へのポテンシャルも感じさせる。彼らに比べると現状でのスキル不足はあるが、十分に開花が期待できる。SFとしてオフェンスに円滑さを与えるキーションを欲しがるチームは多い。現状は1巡目中位での指名予想が多いが、ブレイザーズはその当たりのピックを持っている。
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