ディフェンス多様性

　ディフェンス多様性と書く機会が多すぎて困っているが、キーションもまた良いマルチディフェンダーだ。なぜかPGにつかされており、ペリメーターディフェンスは丁度ジェラミを思い浮かべると分かりやすい。本職はウィングディフェンダーだと思うが、一流のガード以外であれば十分につくことができる。また身体も強いので、インサイドもある程度いけると思う。

シューティング

　シュートフォームがマジで2種類ある。というかオープンの時には割とゆっくりなストロークだが、時間がない時などはすごくクイックになる。3Pショットは36分平均で7本ほどのアテンプトで42%で決めている。

オフボール

　オフェンスでもディフェンスでもオフボールが上手い。スペーシングの意識が高く、ディフェンスでもマークの受け渡しが素早く的確。ややローテンションな場面はあるが、全体的にレベルが高い。得点源はオフボールで、基本的には3Pショットか、ドリブルから滑らかなフィニッシュに繋げる。

プレーメイクポテンシャル

　203cmの3&Dだが、プレーメイク方面に大きなポテンシャルを感じる。USGはあまり高くないが、アシストが多い(16%)。印象的なパスもあり、PnRハンドラーとしてはよく周りを見て捌けている。ハンドリングは平均的なSFくらいだと思うが、将来的には大型ハンドラーとしてプレーしている可能性もある。

ハッスル

　ゲームを通してローテンションで、ハッスルに欠けるように感じる場面もあるというのが正直なところだ。目立つのはトランジションで、参加率が低く、戻りが遅い場面がある。あとブリッツした後の対応が遅いかもしれない。

クリエイト

　クリエイト能力では他の候補に劣る。3PAがショットアテンプトの70%ほどを占めている」ことからも分かる通り、ショットのほとんどはオフボールムーブから生まれており、アイソから点を取るタイプの選手ではない。もちろん未来は読みにくいもので、シューターとして自分のショットをクリエイトしている未来もあり得るが、FT/FGA:0.18とトッププロスペクトの中では非常に低く、スコアラー方向のポテンシャルを感じづらい。

ターンオーバー

　落ち着いているが、落ち着きすぎているように感じる場面もあり、USGの割にターンオーバーが多い(21%)。ポテンシャルはガード方向だが、ハンドリングはSF水準だと思うので、そのためかもしれない。NBAでは最初にやや苦しむ可能性がある。

最近急激に評価が上がってる3&D。ディフェンス面はジェラミのような感じで、オフェンスはどちらかというとノックスに近い。自らのショットをクリエイトするという意味では他の選手に敵わないが、オフボール主体で点を取っていくのは上手い。また、ハンドラーポテンシャルもあるので、サイズがある起点になりうる。シューターとでかいゲームメイカーが不足しているブレイザーズにとっては良い選手だと思う。