リムプロテクト

　長さと運動能力を活かしたリムプロテクトは強力だ(BLK%:8.8%)。特に1回飛んだ後にもう一回飛び上がる能力の高さが印象的で、これはオフェンスにも活かされている。

シューティング

　現状では3P%:27.3%とまだまだだが、試投の3割近くが3Pショットで、プレーエリアを広げようとしている。ミドルからのスポットアップの確率はよく、FTも71%と十分な成績を残しており、今後は向上が期待される。

フィニッシュ

　いくつかのポストプレーの終わりに印象深いフックを見せる。リムから少し離れていてもタッチは柔らかく彼のリーチを考えれば、止めるのはほぼ不可能だろう。ただ、横からの確率は33%ほどらしく、試合を見てもバックボードのヘリに当てるなどタッチが安定していない。この確率が上がれば大きく評価を上げるかもしれない。

ファール

　リムプロテクトは印象的だが、すぐ飛んでしまうという印象も同時に残る。15分ほどのプレーで2.5ファールを平均している所にもその癖は現れている。また、ポンプフェイクで飛ばされて、簡単に得点されるという場面も見られる。

フィジカル

　深刻なレベルではないが、104kgと言われる体重の割にはやや当たりに弱いような印象を受ける。フィジカルのあるビッグマン相手にポジションを取られたり、ポストから上手く攻め込めない場面が見られる。NBAではやや苦労する可能性がある。

まだ完成度は高くないかもしれないが、ディフェンスでの天井の高さは間違いないだろう。オフェンスでもスキルビッグになり得るセンスを節々と感じる。時間はかかるだろうが、ブレイザーズにはその時間が充分にある。まずは転校して一年目のシーズンを見守ろう。