ポストプレー

　サイズの割にハンドリングが良いのももちろんだが、もっとも魅力的なのはペイントスキルだ。華麗なスピンやステップワークで相手を置き去りにし、ポンプフェイクを利用して得点に繋げる。また、相手のディフェンスに対して適切にアクションしているように見え、パスも上手い(2.5ast/40min)。

ペイントタッチ

　OTE、U19W杯通じて60%を超える2P%の精度を誇る。リムから離れた深い位置からでも沈めることができるフックショットは大きな武器となっている。コンタクトがある中でも素晴らしいタッチを持っており、ダンクも力強い。

インターセプト

　パスへの反応がよく、積極的だと感じる。特に高い位置にいるビッグマンに対して、素晴らしいプレッシャーをかけており、多くのターンオーバーを誘発している。OTEでは1.8stl/40min、U19W杯では2.7stl/40minだった。

シューティング

　滑らかなシュートフォームだが、リリースはゆっくりなので、試投数を稼ぐのは厳しい。将来的に確率は良くなる可能性もあるが、FTは55%を下回っていることを考えると可能性が高い未来ではない。とはいえ直近のW杯で89％で決めたのは良い兆候だろう。

リムプロテクション

　ヘルプの動きは良いが、爆発的なショットブロッカーではない。U19W杯では7試合で8BLK決めているが、試合数が多いOTEでは平均0.2BLKだった。センターとしては若干長さが足りていないような印象を受け、もしかしたらNBAで、最初は苦労するかもしれない。

近代的な要素も感じるが、インサイドでしっかりと得点を積み重ねることができる特異な選手だと感じる。ディフェンスもバランスが良く、最近のNBAのトレンドにもあっている選手だ。U19W杯MVPで、チームを全勝優勝に導いた。1巡目中位のピックでは最高の選択肢になるかもしれない。