プレーメイク

　19歳ながら、まるでベテランのようにゲームをコントロールする。PnRの良き司令塔で、ロールマンへのパスのクリエイティビティに優れている。またユーロガードらしく素晴らしい視野を持っており、一瞬一瞬で的確にコートを見渡しパスを飛ばすことができる。この能力はドンチッチに近い。

ディフェンス&リバウンド

　フィジカルに優れたディフェンシブガードで、ユーロカップのような少しレベルが高い領域でも戦っていける。ペリメータで当たり負けず、逆にスティールをかます場面が多く、リバウンドにはSFレベルの強さがある。将来的にはトリプルダブルを記録するガードになるかもしれない。

フィニッシュ

　柔らかく掴みづらいリズムのレイアップがある。フィニッシュに持っていく前にディフェンダーに身体を当て、上手くスペースを作り出し、得点を決めることができる。ここも20歳とは思えないくらい狡猾で上手い。

シューティング

　徐々に改善傾向が見られるが、3Pは100本近く打って、31%、FTは120本で65%だった。20歳なので、ショットが大きく成長する時期が終わりに差し掛かっている。そして現状はNBAガードとしては少し物足りない印象を受ける。シュートフォームはややゆっくりで、プルアップからのメカニクスは改善の余地があるかもしれない。

ペリメーターショットクリエイト

　ペリメーターでのスコアリング判断が遅い。ピックを使って上手くギャップを作ってもその際の判断が遅く、何も生まれない場面がある。プルアップを打てないガード特有の間があり、ショットクリエイト能力を求められるNBAガードとしては相性が悪い。

ブレイザーズにはスクートがいるが、控えPGとしては、今ドラフト最良の選択肢になる。フィジカルなディフェンスは、ディフェンスで191cmのガードを2人並ばせることを全く弱点に感じさせない。また、シャープのプレーメイクをサポートできるであろう。