シューティング

　210cm近いフォワードとして類まれなシュート能力を持つ。シュートフォームはクイックで、しなやかだ。数字で見ても36分平均で4本の3Pを放ち、約37%で決めた。FTも74%と安定している。またオフボールも良く、ガードのドライブに合わせて移動し、多くのシュートチャンスを生み出している。

ハンドリング

　ガードレベルではないが、サイズを考えれば素晴らしい能力を持っている。リバウンドを取ってボールを運ぶことができる。そしてボール運びがかなり速い。そのため速攻のチャンスも生まれやすい。

オフボール

　シュート能力を活かして普段は外に待機しているが、味方ハンドラーに合わせてよく動き、適切なタイミングでカットする。カットの頻度が非常に高く、オフェンスリバウンドにも繋がっている。

クリエイト

　スペースを与えられた時にはビッグマンのレベルを超えたスキルと抜群のシュート力で、上手く攻めきることができる。しかし、1on1から得点できるクリエイト能力は持っていない。ポストプレーは試合を通して見せておらず、プルアップショットも好んでいないみたいだ。NBLの初戦ではこれらの弱点を改善しようとするプレーがいくつか見られたので、これから次第だろう。

フィニッシュ

　サイズの割にはゴール下は強くないかもしれない。試合を見る感じセレクションは非常に良いが、2Pは約44%に留まっている。インサイドでの得点シーンはダンクが多く、それ自体は力強いが、フィニッシュの選択肢が少ないことの表れかもしれない。また、ポストプレーを選択しないこともこの問題に関連しているかもしれない。ただ、フィニッシュを向上できれば、彼のオフボールはより活きる。

いかにも現代のプロスペクトらしいプロフィールで、優れたサイズとシュート力、アジリティを持ち合わせている。将来的に優れた3&Dとなるか、スコアラーとなるか未来は読みづらいが、それもまたポテンシャルだろう。ただブレイザーズにとってみれば、クリスが上手くいけば、現状はやや優先度が低いかもしれない。