シューティング能力

　U21カテゴリでは1試合平均で5.3本の3Pショットを打っており、確率は29%だった(FT%は74%)。トップチームでも試投回数は多くないが、30%近い効率を記録した。少し物足りなく感じるかもしれないが、彼がまだ17-8歳であったこと、難しいショットをセレクトしていることを考えれば、かなり驚異的な数字だと感じる。

ペリメータースキル

　PFもできるサイズを持っているが、ガードレベルのスキルを有している。優れたハンドリングからステップし、ペリメーターショットにつなげる。ボール運びにも参加することからこの能力の高さを感じられる。

プレーメイク

　非常に優れたハンドリングスキルと視野、判断能力を持っている。ウィングながらU21では4.3astを平均している。試合ではオシャレなハイライトパスも見られる。ターンオーバーは後述のように多いが、年齢と共に落ち着いてくれば大きく評価を上げるだろう。

ドライブ

　スキルは高いがイマイチ抜ききれず、ミスマッチを生かしきれていない。U21カテゴリではフィジカルが劣っているようには感じないので、これは後述のスピードの問題だろう。スピードの向上はやや厳しいように感じるが、フィジカルをつけることが出来ればスペースを作ることでこの問題を解決できるだろう。そしてシュート能力を活かしたカウンタードライブは良い。

スピード

　リファレンス先でも多少指摘されていますが、若干スピードやアジリティが足りていないように感じる。試合では、ペリメータで置き去りにされる場面が多々見られる。ただし、リファレンス先ではサイズと長さを持っていることから将来的に素晴らしい3&Dになる可能性が議論されている(1.9STL/0.7BLK)。試合を見てもチェイスの意識は非常に高く、長さをよく活かしている。

ターンオーバー

　現状ではやや体がスキルに追いついておらず非常にターンオーバーが多い(4.0tov)。パスが雑なのと、ストップ仕切れない場面が見られる。

昨シーズンはU21(Espoirs)とトップチーム(Jeep Elite)の間を行き来していたマルチスキルウィング。掲載している試合はU21の方なので、ウェンビーがいないことには注意が必要。サイズに見合わないスキルとシューティング能力。まさにポテンシャルのフルコースだ。SF/PFの枠がまだ空いているブレイザーズには適したピックと言えるだろう。