リムプロテクト

　13分程度と短い出場時間ながら14.4%とライブリーを超えるBLK%を記録している。サイズがかなり大きいため、大きく飛ぶことなくブロックできるとリファレンス先に高評価されている。ポジショニングも良く、上手くペイントエリアを潰す。また、PnRの対応も良いように感じる、スペースを保ちながらロールマンの侵入を防いでいる。

運動能力

　めちゃくちゃなアジリティがあるわけではないが、彼の体重を考えると、素晴らしいスピードを持っている。トランジションやスクリーンプレーに生かされており、ロブスレットにもなり得る。特にスクリーンは頻繁にかけており、オフェンスをよく理解していると言える。ほとんどのシュートはリム周りであるが、FG%は65%だった。

リバウンド

　大きい体を活かしたリバウンドは驚くほど強い。リバウンドスプリットは21%/31%/29%だ(O/D/T)。BLK%が高いことを考えると、その異常性が分かる。

スコアリング

　ほとんどは周りの選手のアシストによって得点しており、スコアリングではステップアップが必要だ。特にサイズを考えれば、ポストアップのスキルを底上げしたい。

ストレッチポテンシャル

　ルーキーシーズンはペイント外で5本しかショットを打たなかったとリファレンス先に書かれている。FTも50%ほどだった。しかし、メカニクスはスムーズだと評価されており、この点は2年目のシーズン次第かも知れない。また、スコアリングにも共通するが、もう少しボールを扱えるようになれば、評価は上がりそうだ。

クイックネス

　スプリントスピードは十分あるが、どうしてもクイックネスに不安が残る。割と大きめのウィングも少し距離を取って守ってたり、ペイント付近から一歩で抜かれたりは珍しくない。NBAレベルのガードにつくのは困難かも知れない。来年はプレータイムを増やし、継続させることでこの不安を少しでも拭いたい。

ブレイザーズがセンターの若手コアとして選ぶなら悪くない選択肢だ。有望なガードが既に揃っており、Clinganを十分に活かせる状況は、彼自身にとっても良いかも知れない。ディフェンス面ではインサイドを埋めるスタイルはヌルキッチに似ており、フィットも悪くないだろう。ただ最近のスキルビッグ化には一歩遅れている印象を受ける。