オフボールオフェンス

　味方のスペースを潰さないように常に動き続ける。時にはピックをかけにいく。味方のドライブに対して動いてカットしていき、リム周りで強さを見せる(2P%:62%)。またドライブも力強いので、カウンタードライブなどの場面ではNBAでも有効かもしれない。

オフボールディフェンス

　ピックに引っかかってもハードにチェイスし、状況によってはローテーションする。PnRの対応はロールマン、ハンドラーともに良く、周りの動きに合わせてプレーする。特にウィークサイドにキックアウトされた場面でのクローズアウトは見応えがある。

ハッスル

　TRB%:10とリバウンドの数字は良くはないが、オフェンスでは常にボックスアウトのすり抜けを狙う。ディフェンスの場面でもリバウンドよりボックスアウトを優先する。他の場面でも常に動き続けるハッスルプレイヤーだ。

シューティング

　3P成功率は33.9%と悪くない。ポップやC&Sから得点を重ねることができる。しかし、シュートフォームは少しゆっくりで打点も低く見える。決して捨てられるシューターではないが、NBAで役割を勝ち抜いていくには少し向上が必要かもしれない。

オンボールディフェンス

　ガードに一瞬で抜かれ、離される場面が度々見られる。ディフェンスで生きていくには、ここの向上は必須だ。また、体の割にリムプロテクトがない(BLK%:0.54)。これは前面のディフェンスが多いことに由来するが、知っておく必要がある。
　彼を評価する際に最も重要な基準は複数ポジションを守れるかどうかだと思う。ある人は器用貧乏と評価するかもしれないし、ある人は優れたディフェンダーだと評価するかもしれない。

私の意見ではブレイザーズにぴったりのプレイヤーだと思う。ハッスルプレイヤーでディフェンスを理解している。常にディフェンスエラーが発生しているブレイザーズにとっては優秀なディフェンダーを取るよりも解決になるかもしれない。正直すぐにNBAレベルでプレーできるかどうか、5年後にNBAに残れているかどうかはやってみないと分からないが、2巡目指名とは本来そういうものである。43位は少し不安なので彼を狙うならトレードアップも考慮に入れたい。