ディフェンス

　最も優れたオールラウンドディフェンダーで、発するディフェンダーだ。インサイドは卓越したフィジカルと長さで守り、ペリメーターでもクイックネスを活かしてガードを守ることができる。1.3stl, 1.7blk/36minというスタッツは彼のオールラウンドさを端的に表している。これはアドバンススタッツではstl:2.4%、blk:6.2%だ(両方のレベルでエリートディフェンダーだ)。フルゲームでは見事にブランドンミラーを抑え込む姿が確認できる。
　また、クローズアウトの意識やスピードも良く、ヘルプディフェンスでも脅威となっている。86.1という驚異的なディフェンスレーティングを記録し、優れたチームディフェンダーであることも証明した。

リバウンド

　36分換算で8.9reb(3.0oreb:5.9dreb)を記録したことからも分かるように良いハッスルリバウンダーの一人。DREB%に関しては20%を記録している。NBAのスタッツと見比べるというのはおかしな話かもしれないが、今シーズンのNBA ForwardのDREB%リーダーは18.8%だ。そして最も威力を発揮するのはオフェンスリバウンドで、リバウンドをもぎ取り、素晴らしいリムタッチを持って得点を重ねることができる。

ロールマン

　ロールマンとしてはこの上ない才能を持っている。力強いフィニッシュにつなげることもできるし、パスも上手いのでショートロールを捌くパサーともなれる。12.2%のAST%はこのサイズのビッグマンとしては優秀な数字であろう。このように彼はオフェンスに流動性を与えるプレイヤーの一人だ。ペリメーターでも十分ボールを扱うことができ、ハンドオフに繋げることもできる。ハンドオフでは虚をつくドライブも見せており、プレーメイク能力は過小評価されていると感じる。
　また将来的にはポップしてジャンパーから得点を狙うようになるかもしれない。事実、リファレンス先によると、シューティングを年々向上させている。

シューティング

　シュートフォームがあまりスムーズでなく、確率もよくない(FT:66.3%)。3Pこそ34.7%と悪くない数字を残しているが、合計で100本しか打っていないので、過信はよくない。ただあくまでビッグマンなので致命的な弱点というほどではなく、むしろ強みになると予想している人もいる。ただあくまで私の意見では、この分野は時間がかかると思う。

ショットクリエイト

　彼のUSG%は22.7とTOP4ピックが噂される選手としては物足りない。過半数の試合で1桁得点にとどまっており、得点力に関してはロールプレイヤーらしいと評価せざるを得ない。また、ショット効率もそれほど良いわけではなく(TS:53.9%)、オフェンスに関してはNBAレベルでは器用貧乏感を感じてしまうだろう。現時点では、シューターというにはショット精度が良くなく、カッターというにはフィニッシュ精度が足りていない。将来的にも点取り屋というより、アデバヨのようなタイプに成長していく可能性が高い。

ディフェンスとリバウンドで強みを見せるビッグマンなので、ブレイザーズにとって良い選択肢になる。また、ビッグマン(PF)の中ではボールを扱え、1年目からオフェンスに貢献できる選手だと感じる。ただうちはあまり重要視していないと思うが、スコアリングに関してはまだNBAレベルではないかもしれない。