パス

　周りを使って得点しようとする意識が高い。視野が広く取れていて、特にカッターへの合わせが良い。3試合で10ASTを記録しているプレーメイクビッグだ。

シューティング

　やや独特に感じるシュートフォームだが、その能力は高い。FGAの60%ほどを3Pショットが占めており、精度も38%となかなか。まだまだサンプルは少ないが、アウトサイドショットの多さはその自信を伺わせる。

ディフェンス

　PFながらセンターレベルのリムプロ能力とウィングレベルのクイックネスがある。おそらく3-5番までを封じる能力があり、ヘルプの判断も良い。3試合で12stocksを記録しており、その機動力とリムでの安定感が伝わる。ドレイモンドのようなディフェンダーだと思う。

フィニッシュ

　アテンプトが多くないのでなんとも言えない部分もあるが、2P%が2022-23シーズン:28%、2023-24シーズン:50%とPFのクオリティに達していない。ボールを下げる癖があるのか、ショットブロックされる割合がかなり高いと感じる。

ターンオーバー

　プレースタイルの割にハンドリングがおぼつかない。ハンドオフに繋げるまでの間にファンブルしてロストしてしまうことがある。3試合で10AST記録した裏で15TOVしている。ボール保持時間と比較するとかなり多い。彼の能力を最大限活かすには改善が必要になる。

チョムチェは12月30日の生まれで、今年ドラフトにエントリーし、指名されれば理論上ほぼ最も若いNBA選手となる。ディフェンス力は確かなものがあり、オフェンス面でもプレーメイクビッグとしてのポテンシャルがある。一方で、現状のオフェンス力には課題が見られ、指名レンジは競合チームの1巡目から2巡目前半となりそうだ。ブレイザーズはこのレンジのピックを2枚持っており、チョムチェを選ぶ可能性がある。